四国歩き遍路 52日目
10/22 歩數 46,211距離 33.27km 宿泊道の駅 源平の里 むれの近くの朽ちた遍路小屋にテント泊
参拝寺 84番 屋島寺 85番 八栗寺
夕方5寺を待って、道の駅 「源平の里 むれ」の東屋にテントを張ろうとポールを伸ばしていると、道の駅のT シャツを着た若い男が「すみません、ここ野宿禁止なんです」とニヤニヤしながら、獲物を見つけたぞというような風で言った。手には野宿禁止の貼り紙が下がったロープを持っていた。その態度とこの道の駅のやり口に腹が立った。駄目なら杖ノ淵公園や他の施設のように予め貼り紙しておいてくれれば他を探すだけだ。それを薄暗くなってから駄目ですと嬉しそうに言われても(ちっとも済まなそうな顔じゃない)どうにもならない。この男と話してもどうにもならないのは分かっていたが、テントを畳みながら少し遣り取りしてしまった。お遍路ですよ、「遍路と区別がつかないから」()は心の声です。(それは遍路ならOKということだろ!ボケ、大体遍路と何を区別したいのだ?普通の野宿旅行者か?区別する必要ないだろ、多くはないが共にお金使ってくれるんだから。自分だってこの旅で用意した金ン十万は殆ど残って無い。四国で使った、全部。ホームレスと区別したいのか?ホームレスはこんな小さな町では生きていけない、いる訳がない。)何処かテント張れる場所ありませんかね?「良く聞かれるんですよね」(黙り込むな!良く聞かれるなら代替案を用意しておけ!白峯寺は駐車場に張りたいと言ったら断られたが、ここで張れます、トイレも水も自販機 もありますとパンフレット–を用意してたぞ)黙って突っ立っているので、どうぞ出て行きますからロープ張って下さいと促すと「その荷物が邪魔なんです。」(言えよ!よけて欲しいと!喋れよ!わからないだろうが!)遍路の世界遺産登録を目指しているらしい、賛成だ是非にとも思う、だったら歩きの野宿遍路をもっと大切にする底上げが必要だと感じた。若い外国人の野宿遍路に沢山来てもらいたい。将来、日本を理解し外から支えてくれる人達になるのだろうに。 屋根付きの場所は無理なので空き地を探そうと国道11号を歩き出した。直ぐだった。最初の信号のある交差点の一角に朽ち果てた小屋があった。敷地は雑草に覆われている。近づくと遍路休息場所だった。お遍路さんお疲れ様の文字も擦れてしまっていた。2m位のベンチがハの字に置かれて屋根も合わせてハの字にかかっている。ここなら文句無しだろう。小屋の下にテントは張れないが草地なら大丈夫、グランドとフライも張ってやっと落ち着いた。危機一髪、朽ちた遍路休息所に救われた。感謝! さて、今日打った屋島寺は台形の形をした屋島山の上にある。遠目に山の頂上まで斜めに筋が見えた。やはり登山道だった。舗装や石畳だったりでそれはよいのだけどジグザグに刻みながら登るので長い。リュックは重いし辛かった。又下りも谷筋なので、ほぼ垂直に下るような感じでロープも張ってあった。八栗寺も同じような登りだったが短かった。・・が、下りで今まで見たことのない標識を見た。斜度21%、そこは真っ直ぐ歩けないのでジグザグに歩いて下りた。