四国歩き遍路 50日目

10/20  歩數 49,118距離 35.36km 宿泊白峯寺近くの展望台公園にテント泊参拝寺 78番 郷照寺 79番 天皇寺 80番 國分寺 81番 白峯寺

今朝はトイレで助けて頂いた。昨夜テントを張った場所は丸亀駅近くの遍路休憩所で、小さな東屋が2つ34m間を空けて並んで建っていた。東屋が小さ過ぎてテントが張れない。仕方がないので東屋と東屋の間の地面に張った。雨は降らないはずだが念の為、グランドとフライも張った。 という様な所でトイレが無い。小さい方は男なのでどうにかなるが大きい方は街中なのでどうにもならない。まあ危なくなったら早目に駅そばのコンビニへ行けば良いのでOK。今朝その危ないのがやってきた。撤収に取り掛かって直ぐだった。撤収が先かトイレが先か少し迷ったが、どうも危ないのでトイレを先にした。テントを出ると動いたせいも有り切迫してきた。小走りに駅に向かった。地図ではセブンがある。交差点を曲がった時 「丸亀プラザホテル」の灯りが見えたのでホテルに向かった。多分貸してくれるはず。しかしフロントは真っ暗でだれも出てこない。やばい、やっぱりコンビニだ。急いで引き返した。徐々に切迫感は増している。丸亀駅前に着いたがセブンの灯りが見えない。駅裏にも無い。 駅のトイレを借りよう、コンコースは灯りがついていてガラス扉からトイレが見える。良かった、でも扉鍵がかかっていて開かなかった。もういかん、そこまで切迫している。そうだ「東横イン」へ行こうと一歩踏み出した時、ガラス扉の向こうから鍵を持って若い駅員がやってきた。開けてくれるのか助った、入ろうとしたら、「駄目です。5寺からです。」と手を挙げて制止された。まだ440分だったがそこのトイレだけ貸して欲しいと言うと、あっさり「ああ良いですよ」・・・長くなりましたが、という訳で実に絶妙なタイミングで扉が開いたという出来事でした。感謝!

もう一つ、今日は岡本さんという方と出会い意気投合して写真を撮りあった。数日前から何度も追い越され変だなと思っていた。肉うどんを食べている時も、後からやってきて一つおいたテーブルに座ってやはり肉うどんと天麩羅を食べていた。先に店を出て歩いていると岡本さんが追いついてきた。肉うどんイマイチだったねで一気に盛り上がった。どうして何度も追い越されるのか、その訳も分かった。実に奇妙な歩き遍路をやっていたのだ。東京の人で年齢は64歳、未だチョット現役だが、テレワークで会議に出るだけで良いので遍路中もテレワークしている。車での区切り打ちなのだが歩いている。車を置いて数寺打っては、公共交通機関で車に戻り、車中泊か宿泊まり。次の日又車をどこかに置いて、昨日の最後まで公共交通機関で行き歩くという「変な歩き遍路」だった。極めて効率も経済性も悪い。おまけに歩きの隙間を作らない様こだわっているという。バカじゃないの?と言いたくなるが、考えてみると「全部盛り」だ。車の旅、歩きの旅、ローカル鉄道・バスの旅。車を何処に置いてどうやって戻るか時刻表と格闘するのが楽しいと言っていた。自分も今回「くろてつ」にのったり路面電車にも乗って楽しんだ。入山さんはレンタカーで墓参りしてた。有りだ、岡本流遍路で遍路の多様性に改めて気付かされた。感謝!

今日の移動距離は23.1km。白峯寺の近くの展望台からの眺めは素敵で、夜景も素晴らしかった。明日は「天然温泉きらら」に宿を取った。充電、洗濯してリフレッシュする。それも有りだ。

そうだもう一つエピソードがあった。天皇寺で納経を終え発とうしていた時、岡本さんが駆け込んできた。挨拶もそこそこに腹をおさえながらトイレ何処か分かります?もう限界でと苦しそうだった。自分も少し前にやっと探し当てていて、口で説明しづらかったので案内してあげた。国分寺の山門で又会った時、間に合いましたと言っていた。気持ちは良く分かった。それにしても天皇寺はおかしな寺だ。普通納経所には、おみくじ、お守り、ろうそく、線香etc雑貨屋のごとく並べてあるのだが、それが一切無い。納経が終わると木の引き戸をパタンと閉めてしまう。呼び出しはブザーではなく、大きなハンドベルで説明が無い。自分もあれ間違えたかなと戻ろうとしたら若いチャリ遍路が「ここですよ、そベルで呼ぶんです」と教えてくれた。当然便所の案内矢印なんか無い。凄いお寺でした。



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