北海道ツーリング 8日目

8日目

 昨日書けなかったが、「熊の湯」に今朝4時前に入った。夕べは雷雨があり、早々と一杯やってしまっていたので、さすがに「熱くて入れない」と噂の風呂は控えた。熊の湯は国道を挟んだ向かいにある。駐車場の奥の狭い木の橋を渡り、更に左手の木の階段を降りると温泉の建屋が見える。赤ペンキで女とあったで、回り込むと男湯の湯船と硯の擦り床みたいな石の洗い場が見えた。湯は乳白色で熱そうな湯気がたっている。脱衣場は狭いが清潔で良く手入れさてれていた。右奥に神棚、その下に心付けと書かれた小さな金庫。貯金箱のような穴があったのでお金を入れた。北海道に上陸して初めての風呂だ。5日間着たきりだった。熱くて入れなくても隅々まで洗えれば良し。脱衣場に積まれた洗い桶を2つ持って、噂の湯にチャレンジ。熱い!45度いやもう少しあるかも。桶ですくって何度もかぶり、恐る恐る足を入れた。あツィ駄目だ。太いホースから水が出ている近くも変わらない。諦めて体を洗った。気持ち良かった。熱い湯を何度もかぶっているうちに、待てよ、ひょっとすると熱いのは上の方だけかも知れないぞ、思い切ってザブンと一気に浸かった。やった、思った通り下はぬるい位だった。全然平気入っていられる。水入れたら地元の猟師に叱られたというのは当然だ。猟師が熱い湯に強いのではなく知っているのだ。実にいい湯でした。

 出発は7時近くになってしまった。蚊が多く群れで襲いかかってくるようだ。蚊を払いながら濡れたテントを撤収するのは辛かった。虫除けスプレー必須。

 まずは羅臼を出て海沿いに南下、根室経由で納沙布岬を目指した。納沙布岬へは時計まわりに道道35号を走り根室に戻るつもりだったが、岬の標識通り走ったら、いつの間にか反時計回りになっていて、岬を出るまで気づかなかった。岬では鈴木食堂の名物「さんま丼」を食べた。名物になんとか・・残念な1,400円だった。

 厚床で燃料補給出来ずに霧多布迄走った、やはりリッター30km近く走ってくれている。霧多布岬は絶景だった。灯台までの道から見下ろす断崖絶壁が美しかった。こんな所にキャンプ場が・・の意味が分かった。

 伊藤さんと落合う筑紫恋キャンプ場の位置を早目に着いたのでチェックし、厚岸駅前の「氏家待合所」で名物「かき飯スペシャル」を少し待ってから買えた。店に着いた時は準備中の札が出ていて、やはり予約すべきだったかと思い電話すると、丁度ご飯が炊き上がったところです。来店して下さいと言われた。ラッキーだった。

 キャンプ場に戻ると伊藤さんはもう来ていて焚き火の準備中、4時に生鮮食品の店が閉まるからと急かされた。受付だけ済ませて、荷を積んだままのバイクから伊藤さんの車に乗り替えた。あと45分しかなかったが無事バーベキューの食材をゲット出来た。キャンプ場に戻る道で土砂降りの雨になった。折角準備した焚き火の薪も濡れた。バイクの荷物は雨養生してあったので全く問題なかったが、バイクをテント場に移動する際、カッパを着てなかったのでずぶ濡れになった。8時か9時頃には雨雲は海の方に流れて晴れると予想して、炊事場の火床でバーベキューを先に始めた。美味かった。ホッケとカレー、つぶ貝を割って刺身で食った。カニは面倒臭いので好きじゃない。ハサミ一と足1本だけ頂いて、あとは伊藤さんがむしゃぶりついて食い尽くした。

 明日(実は今日)伊藤さんは羅臼岳にウトロ側からチャレンジ、私は内陸に入って摩周湖を目指す。

まだ3:30だというのに、この日記を打っている間に空が白じんできた。さすが日本の最東端だ。キャンプ場には霧がかかってオレンジ色の街灯が幻想的で美しい。今日はゆっくり出よう。

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