四国歩き遍路 24日目

924  歩数 44,063距離 31.72km 宿泊 

岩本寺の車庫坊

参拝寺  37番 岩本寺

今日の宿は岩本寺の宿坊、ならぬ車庫坊です。定員一名の超貴重な宿をゲット出来ました。 もう少し先のコンビニ付近迄行けそうだったが、納経時に駄目元で「今夜通夜堂に泊めていただけないでしょうか?」と聞くと「良いよ、でもちょっとまってて」振り返ると行列が長くなっていた。納経者の気配がなくなると、宿帳ノートに記入した後、案内図をくれた。ここでやっと、通夜堂ではなく車庫の倉庫である事が分かった。物は沢山置いてあるけど電気も点くし窓もある。トイレはここにあるので必ず確認しておく事。買い物行くだろ?場所はわかるか?腰がくの字に曲がってしまっており随分な年齢の様だがテキパキ指示してくれた。明日の朝は一声掛けてから出た方が良いでしょうか?と聞くと「何だ?挨拶か、いらん」 モバイルバッテリーも充電中、足摺岬迄の3泊分を確保出来そうだ。今日も面白い事があったが、その前に大坂遍路道について書いておきます。大坂遍路道は大坂谷川の源流を辿る様に七子峠を越える遍路道、登るにつれて川は細くなって行きます。国道に出る直前迄川の流れの音と一緒です。最初のうちは傾斜も緩やかでまるで奥入瀬の様だ(大袈裟)。水は透き通っていてそのまま飲めそう。こんな良い水を大量に川に流してしまうなんて「勿体ない」と感じてしまう程だ。台風の影響はここでも残っていた。枯れ枝、落ち葉で道は覆われて、倒木、倒竹が至るところにあったが、幸いな事に道が崩れて無くなっている所は無かった。ただ滑落の危険のある所は数カ所発生していた。ベテラン遍路なら片付けながら歩くのかも知れない。ともあれ最初は緩く後半厳しい遍路道だ。後半にいい加減辛くなっても休む所が無いのにも困った。どこでも良いチョット休もうと広い場所を探していたら、車の走る音が聞こえ、励まされた。あと少し、我慢して登ると、大嫌いな丸太の階段が現れた。しかもズッと続いている。この丸太の階段は人の歩幅ではない。鬼だ、鬼の歩幅だ。炭治郎、この階段作った鬼を殺してくれ!と喚いて、何とか登れた。暫く行くと、何と鬼の階段パート2が現れた。こっちの方が酷くて、両手を使い這い登りやっと国道に出た。駐車場の展望台からは通って来た道が一望出来、やった感満載!大坂遍路道ってこんな感じです。 長くなってしまったので、面白かった事は簡単に。七子峠からの下りで道を間違える人は殆どのいないと思う。でも間違えた。あれ、こんなに早く国道に出る筈ないと気付いて引き返した。間違えた所迄戻れば良いのに、多分遍路道はあそこだからこの道を行けば出れる筈だと進んだ。出るには出た、遍路道の案内板もあり間違いない。でもイノシシ避けの鉄の柵が隙間なく塞いでいて出られない。リュックを背負ったまま柵を超えたら転落して死ぬな。リュックだけ先に柵の上から落とすか、誰か受け取ってくれると良いのだがと柵の前でウロウロしていたら、タイミングよくお遍路さんが通りかかった。何と丹羽さんだった。焼坂峠で荷を天日干ししている時、後から来て世間話をした人だ。 間違えちゃったよ、柵越えられないと言うと、丹羽さんの方からリュック受け取ろうかと言ってくれた。絶妙過ぎませんか?丹羽さんとはこの後、岩本寺の玄関でまた会った。岩本寺のトイレは宿坊のトイレを使う。靴を脱いでいると頭の上から「あっ!柵の人」声をかけられた。丹羽さんは浴衣姿で今日は宿坊泊まり、自分は車庫坊泊まり。・・というオチでした。


四国歩き遍路 24日目” に対して2件のコメントがあります。

  1. サクラのイトウ より:

    長島仙人 お疲れ様です
    足摺岬は直ぐそこ^_^ 秋らしい気候で少し楽になりましたが、何かと大変かと思います、もう少しで半分かな?
    毎日楽くプログ見さして貰います。こんごも気を付けて楽しんで下さい。

    1. 万吉 より:

      ありがとうございます。足摺岬を回り込めたら、先が見えてくる様な気がします。

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