四国歩き遍路 38日目

108  歩数 46,763距離 33.68km 宿泊

久万町 道の駅 天空の郷 さんさんにテント泊

参拝寺 岩屋寺

今日は昨日と全く同じ場所にテントを張った。岩屋寺を打ち戻るのに往復10時間かかった。なんだかんだと色々あった1日でとても楽しかった。今日は途中の民宿に荷物を預け岩屋寺を打ち、戻って行ける所迄行く予定だった。朝食後5時に撤収開始。テントもたたみ後はパッキングという時、初老の男性に声をかけられた。鈴木のキャリーを改造して、車中泊で日本一周をしており、宮崎を出て日本海側を通って北海道へ渡り太平洋側を南下して来たという。話しているうちに29年生まれの同い年と分かり、段々タメ口になってくだけた。最後に写真を撮らせてくれ、かあちゃんに 「本物のお遍路」に会ったと話してやるんだというので、自分もブログにアップするが良いか? とことわって並んで一枚撮った。初めてのなんちゃって遍路なのにネ。

荷物は八丁坂という民宿が預かってくれた。宿泊客以外も受け入れてくれる度量のある宿だ。リュックがすっぽり収まる鍵付きのロッカーが幾つも用意されていた。岩屋寺までの遍路道に不安があったので宿の女将に尋ねた。気さくで笑顔を絶やさない女将さんで丁寧に教えてくれた。八丁坂を通り岩屋寺に上から降りて行く遍路道教えてくれた。又入り口や 分岐点も細かく説明してくれた。情け無い事に、すぐにも気付いて戻ったが、入り口は通り越し分岐点では迷ってしまった。分岐は三叉、地元の人用、国民宿舎方向、八丁坂の登り口。道が2本しかない、もう一本八丁坂へ行く道が見つからずウロウロした。5m程手前の道を登ろうか迷った。近くに地元の人がいないかと探したが山の中で誰もいそうにない。困ったな、手前を登ってみるかと歩き出した時、地元の人が使う道を若い女性がジョギングして登って来た。トレーニング中に呼び止めたくなかったが、聞くと何と国民宿舎の看板方向へ行けという。変だなと思いつつ行くと、なるほど八丁坂看板が現れ、急な坂が見えた。助かった。感謝!八丁坂も荷物が無いので、全然楽で気温も低く、汗もかかなかった。おまけに見たかった「セリワリ」前を通って本堂に出た。(「セリワリ」は梯子が腐っていて入れないと張り紙があった。)寺に覆い被さってくる岩の迫力に圧倒された。

帰りは長い石段を下り、一度車道へ出てから国民宿舎脇を遍路道に入り、あの迷った八丁坂分岐へ戻ってみた。国民宿舎脇から遍路道に入って暫く行くと、後ろから白い軽が 追いついて来て止まった。何処へ行くのか?と聞かれ、この道を歩くお遍路さんはいない、初めて見た、遭難するといけないので、間違っていると教えに来たという。そんな筈は無い、遍路札も矢印も見た、地図を出して説明したが、お遍路はこの道歩かないと言って納得しない。この道は道を教えてくれた女性がジョギングで登って来たはずの道なので、車で先に走って行って分岐を見てきて欲しい、自分はゆっくり登って行くからと言うと、分かった見てくると言ってエンジンを吹かして行った。すぐに戻って来て、分岐はあったが何とか公園だった、やはり間違っていると言う。暫くやり取りしたが、納得しないままお気をつけてと走り去った。暫く行くと山に入る矢印が出た。この道があの分岐に繋がっているに違いない。小川に沿って歩く素敵な道で、間もなくすると右手に地元の人用の車道が見えて分岐の看板が見えた。やはり間違ってなかったがあと10mと言う所で道が草に覆われ 消えていた。道らしものはあるので進もうかと思ったがやめた。数歩右に踏み出せば車 道へ出るのだから、皆こっちへ歩いて道が消えたという事が判った。車道に出ると、本当に直ぐ、さっきの白い軽が走って来て止まった。男が降りてきたので分岐の看板を指差した。ごめんネットで確認したら自分が間違っていたので謝りにきたという。面白いので話し込んでしまった。高知の須崎出身の人で、霊場を車で何度も回っているらしい。地図も出して来てここは良かったとか辛かった等と盛り上がった。四日市から来たというと、ユーユーカイカンへはよく行ったというので驚いた。「本物のお遍路さん」に会ったと言ってペットボトルの麦茶をお接待してくれ。感謝!写真を撮って別れた。

色々あって遅くなり又同じ道の駅の同じ場所にテント泊することになっしまった。道の駅の閉店までの時間に町立美術館は珍しいので「久万町立美術館」に寄ってみた。常設は無く、残念ながら今回の企画展にピンとくる絵は無かった


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