北海道ツーリング 10日目
10日目
朝7時のゆっくり出発、テントを撤収し荷物を纏めて駐車場に行くと昨夜のキャンピングカーの人が、もっと早い出発だと思ってたと挨拶してきた。釧路迄戻り海岸線を南下して帯広へ行きますというと、無料の高速があると教えてくれたが、色んな意味で勿体ないので使う気は無かった。もう一度写真を頼んでみたが、車を撮れば良いと言われたので、ナンバーが写らないように撮った。ブログの見方が分からないというので、名刺を渡しQRコードをカメラで読み込む方法とブラウザで検索する方法を、暇つぶしに読んで下さいと言ってやりながら教えた。気をつけて、と見送ってくれた。
国道274号線で釧路を目指した。この国道、地図上では「タクタクベオベツ川」というクネクネの川を何度も渡るので景色を楽しみにしていた。確かに何度も渡った。でも普通の橋、普通の景色だった。さらに路面が荒れており、深い轍がいたるところに出来ていて目が離せない。とても走りずらかった。かなり走ってしまったが、とうとう嫌になり白糠から阿寒迄無料高速に乗り、たちまち釧路に着いた。成程あの言葉は伏線だったのかと気付いた。国道38号線に乗って釧路から輪郭を辿る旅を再開した。38号線は浦幌から海岸を離れて内陸に入り帯広へ向かっているので又戻らねばならない。途中今日の宿泊場の「森林公園」入り口を確認出来た。
帯広市内は一方通行が多く、今日の目的地の「六花亭本店」になかなか辿り着けなかった。看板は小さく駐車場の奥、隅にある入り口の脇に控えめに掛かっている。2回前を通り過ぎたが気づかず、とうとう人に聞いた。駐車場は満車だったがバイク駐車エリアは空いていたので、並んでいる車の脇を抜けて入り停めることが出来た。
買い物は後にしてレストランに直行。満席で名前を書いて暫く待った。2階のレストランから階段を降りてきた初老の女性から声をかけられた。「とても美味しいよ、元気がでるよ」だって、期待が高まった。呼ばれたので2人掛けのテーブルについた。椅子には六花亭の花柄の背もたれが置いてあった。おしゃれ。メニューを開くと季節の野菜ピザが目に入った。昼食だからいいかと思ったが、なんか当たり前過ぎてやめた。ブルーベリーパフェ、パンケーキ・帯広の森、クロワッサンを注文した。クロワッサンは売切れ御免だったが9分後に又焼き上がるという。やはり人気なんだ。ウエイトレスの制服の襟が六花亭の花柄だったので、褒めるとこれ夏の制服なんですヨとうれしそうに答えてくれた。お土産を地方に発送する端末の操作方法を方法を聞くと丁寧に教えてくれた。とても瞳の綺麗な女性だった。
突然ベルリラがリンリンとなったので見ると、ウエイトレス2人と山高帽のパティシエが3人並んで、ハッピーバースデーを歌い始めた。綺麗にハモって歌った。最後のおめでとうございますの拍手は他の客も拍手して祝福した。私も拍手した。こんなことに巡り会えるなんて嬉しい。六花亭という店の「品の良さ」を感じた。
森林公園キャンプ場は有料だったが500円。テントを張り終えひと息ついた所で、管理人さんが野菜をもらったでどうぞと持ってきてくれた。生で食べれるきゅうりとトマトを一個づつ頂いた。
明日は襟裳岬だ。