北海道ツーリング 13日目

13日目

 夜中に寒さで目が覚めた。北海道に来てからテントの中では短パンだけで眠れた。シュラフの出番はないかも知れないと思っていたが甘かった。夕方から降り出した雨ですっかり冷えてしまった。仕方がないので、雨の中を駐車場のバイクからシュラフを引っ張り出しきて潜り込んだ。甲斐あって、ぐっすり眠れた。4:30に起きると、雨はまだ降っている。雨雲レーダーによると1時間後止む予報だ、雲の動きもそう見える。テントの撤収は1時間後、それまでに食事と荷造りをすることにし、雨音に耳を澄ました。なんとか雨の合間を縫ってテントを撤収出来た。出発時は、昨日少し話をしたninja650の神戸のライダーが意外にも手を振って笑顔で見送ってくれた。今月末までフェリーの料金が安くなる時期まで帰らないそうだ。蚊取り線香が切れていたのを思い出し、一巻き分けてもらえないか?というと、歩き遍路には敵わないなと言いながら、新しい箱を開けて一巻き出してくれた。なんでも、一巻きを3回に分けて使うんだ言っていた。関西弁じゃないですねと言うと、神戸生まれの神戸育ちだ、かみさんも関西弁はあまり使わない。何が悪い?!という顔をされた。何か嫌そうだったので程々の会話にした。

 今日は富良野、芦別、夕張、追分のルートだった。予定走行距離は224km、雨降ってるしゆっくり走れば良い。夕張でメロンを買いたかったので目的地は夕張と行ってもいいくらい期待した。でも夕張の町は活気が無かった。入った店で応対に出た女性はイントネーションが変だった。中国の「シンショウ」?出身だという。今サービス中で25,000円を3,000円だという。送り状を書いて値段は?いくらと聞いたら10,000円近くになったのでやめた。怪しさ満載の店だった。街は寂れて、元気が無かった。でもセイコーマートだけは繁盛していた。

 この大沼野営場で北海道最後の夜を無事迎える事が出来た。まだ完結した訳ではないが、この北海道の旅、不思議な出会いの連続だった。考え過ぎかも知れないが、日勝峠を越えてコンビニで会った青年の「北海道満喫できましたか?」という言葉は青年の口から出たが、青年の言葉だったのだろうか?違うような気がしてならない。北海道の自然や食べ物、北海道でしか味わえないものに沢山触れる事が出来た。でもそれ以上に「貴重な人との出会い」を頂いた。決して望んで得られるものではない。感謝しかない。

 明日は帰る。この「北海道ツーリング」ブログはこれで終わりです。拙い文章にお付き合い頂きありがとうございました。

北海道ツーリング 13日目” に対して2件のコメントがあります。

  1. ゴメス志星 より:

    お疲れ様でした。最後まで気を抜かず無事帰ってきてください。
    北海道旅日記まとめてください。期待しています。

    1. 万吉 より:

      フェリーの中です。楽しい旅をさせて頂きました。
      ありがとうございました

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