北海道ツーリング 12日目

12日目

 朝、荷造りを始めた時だ、しきりに女子トイレの壁とオレンジ色の街灯を見ている人がいた。なんだろう?変態か?クレーマーか?全て積み終えゴミ捨てから戻ると、今度は望遠レンズのついたカメラで炊事場の屋根を狙っていた。ははあー何かいるんだと理解した。面白そうなので聞いてみた。「ほら、あそこ五十カラです」白黒の鳥が屋根の上で尾羽を上下させていた。まったく知識がないので「へえー珍しいんですか?」とアホな質問。すると「この辺じゃ良くいるかも知れないけど、私神戸なんですが珍しい。五十カラは壁に止まったり、木の枝に逆さに止れるんです。」「コウモリみたいですね」と言ったら返事が返ってこなかった。野鳥が好きな人にはたまらない北海道。

 274号線を東進、日高峠から日勝峠を超えて清水に入った。セブンイレブンが右手に見えたので休憩しようと店の前のバイクの横に停めた。ヘルメットを脱ぐと、そのバイクのオーナーが今まさに出ようとしていたがヘルメットをかぶったまま、嬉しそうに声をかけてきた。「四日市からなんですね!」峠の途中で追いつかれたので譲ったバイクだった。手を振って抜いて行ったがあっという間に見えなくなった。そのバイクを又トラックが追いかけて行った。事故らなけりゃ良いがと気になった。「四日市に6年いたんですよ、懐かしくて・・」「東芝かい?」「はい!」良い返事だ。バイクはBMWのゴッツイやつで、良いバイクダネと褒めると「はい、鈴鹿のバイク屋で書いました!」好青年だった。この峠、トラックが多いね、皆8090kmで飛ばして行くんでびっくりしたと言うと「ここら辺じゃあれが定常です」だと。そうだろ、実はあまりに皆飛ばすので、どの位スピード出しているのか気になって、抜かせた後、1台のトラックを車間を取ってついさっきまで追っていたのだ。峠の下りを80km以上で走るのはさすがに忙しい。スロットル、ブレーキ、シフトダウン、アップ、カーブはリーンウイズで倒して、起こすの繰り返し。おまけに路面の凸凹も躱わさねばならない。アドレナリンが噴出した。驚いたことに、カーブの合間のチョットした直線では100km出ていた。それが定常とは、これぞ北海道。しかし、四日市ナンバー人気ある。

 伊藤さんに教えてもらった「ナイタイ高原牧場」のテラスで、人気のソフトクリームを9時の開店と同時に入り1番で食べた。日本一広い牧場というふれ込み通り、見える範囲が上から下まで牧草に覆われて、畝りながら続き、青空に映えて美しかった。

 層雲峡はバイクで行くと違う見え方があるかと期待したがハズレた。雨にも降られた。

 この「西神楽公園キャンプ場」には早々と2:30頃ついた。狭いキャンプ場だが旭川から近く、無料でしかも設備が整っているので人気があるようだ。夕方にはテント場のスペースは8割方埋まった。雨なのに。

 明日は富良野、夕張を通って最終キャンプ地大沼に向かう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください