北海道ツーリング 9日目
9日目
朝食のオートミール&コーンスープを早めに済ませ、荷物を纏めてから少し寝た。うつらうつらしていると、伊藤さんがテント越しに「先に出るよ」と声が掛かった。写真を撮り6日の鵡川の道の駅での無事再会を約して別れた。この日伊藤さんは雌阿寒岳に向かった。
良いキャンプ場だが相変わらずスマホは圏外だ。伊藤さんのdocomoはアンテナ4、auは弱い。出発したら早々に連絡しなければ心配かける。天気はまずまずだ、全体雲だが青空が何ヶ所かちらっと見える。7時過ぎに出発した。雨で濡れたライディングジャケットは未だ乾いていない。まあそのうち走行風で乾くだろうと気楽に考えていたがかなり寒かった。
摩周湖は晴れていた。くっきりと湖面が見えた。売店に行くと混んでいてレジ前に行列が出来ていて、店内は中国語が飛び交っていた。
硫黄山を経由して屈斜路湖から阿寒湖。ここで昨日買った「かき飯スペシャル」で(駐車場の隅で)昼食をとり、足寄に向かった。ウディベルというハンバーガー屋で夕食用に「十勝チーズバーガー」仕入れた。
本別の静山キャンプ場に着いたが「静山キャンプ場」という表示が無いのでテント前で椅子に座って犬を抱いている女性に訪ねた。すると最高に不機嫌な顔で「そうだ、向こうにもあるよ」と顎を振った。早々に退散して顎の方に向かうと大きな駐車場があった。トイレと24使用可能なコインシャワー棟が併設されていた。キャンピングカーの日陰で椅子に座っているお年寄りの男性に同じことを尋ねた。丁寧に教えてくれ、「しずかやま」ではなく「シズヤマ」だと直してくれた。こんなに設備が整っているのに無料だと言うのでここに決めた。バイクを停めてヘルメットを脱ぐと、先ほどのお年寄りが声をかけてきた。「よかったら一緒に飲みませんか?酒はあるけどつまみはお自分で・・」ありがたい、強者キャンパーの話しが聞けるぞ「テント張ったら直ぐに行きます」と即答。椅子とつまみと団扇、蚊除けスプレーだけ持ってズーズーしく出かけた。暗くなって顔が見えなくなるまで散々飲んで話した。キャンピングカーの話し、キャンプ場の話し、行った所、食ったもの、読んだ本、奥さんの話し、ちょっぴり宗教の話し迄、楽しい時間だったので写真を撮りたいというと断られた。残念だ。印象に残った言葉は「挨拶しない奴は駄目だな」まったくその通り。
明日は釧路、帯広だ。