四国歩き遍路 27日目

927   歩数 40,995距離 29.52km 宿泊

じんべい広場にテント泊

今日の移動距離は約20km、以布利港のじんべい広場。ここは野宿遍路の聖地と言われている所。広々とした屋根付きのオープンスペース、トイレ、水、コインシャワー、電気のコンセントあり。研究用のじんべいザメも見れる、是非利用してみたかった野宿場所だ。しかしこれが見つからなかった。郵便局で聞いたが分からない、隣の区長所で聞いてみたらと追い払われた。区長所には休憩中の張り紙があって誰もいなかった。困ったなぁと辺りを見回すと、近所のお年寄りと目が合った。すかさず聞いた。するとこういう事だった。「あそこに青い箱が見えるだろ。その横に堤防を抜けるの穴が空いている。 穴を抜けて階段を降りたら、左手に「じんべい広場」という遍路に開放している場所がある」そこです、行きたかったのは。この方は遍路道についてとても詳しく、金剛福寺へのルートを解説してくれた。又この近辺で食料品店は?と聞くと、キッパリと「無いな」即答された。ローソンで少し買って置いて良かった。今夜はそれで我慢だ。じんべい広場はやはり聖地というだけあって素晴らしい。広々としたスペース使い放題。シャワーも浴び、装備を干す。電気はコンセントが死んで 近くにいた漁協の人に聞くと、これを使って良いと魚受入れ事務所のコンセントを貸してくれた。感謝!暫くすると、先程この場所を教えてくれた人がレジ袋を持ってやって来た。食料少なそうだったんで、これお接待ですとカップ麺2個とジュースをくれた。感謝!今日は突然の雷雨でびしょ濡れになったが、もう一つ素敵なお接待を頂いた。伊豆田トンネルの手前で夫婦のお遍路さんが見えた。逆打ちだ。随分軽装備でご主人は小さな犬をずた袋の横の袋に入れ抱いていた。挨拶をしてすれ違おうとした時、「もう朝ごはんは済まされましたか?」「ええ、簡単に」するとパックのおにぎりを出して、宿の人が昼用に作ってくれたのですが、いくつかどうぞと差出された。ひとつ取るともうひとつどうぞ、卵焼きは口の中に放り込んじゃいなさいというので、摘まんで口に入れた。厚焼きのだし巻きで美味かった。とても気さくなご夫婦で暫く話し込んだ。区切りの順打ち3回、逆打ちはこれが2回目だという。一回終わるとまた行きたくなる。自分は68歳なのでこれが最初で最後というと、私たちはと74歳、まだ働いているという。二人とも歯医者だという。貰ったおにぎりをリュックの雨蓋に入れよう開けると、へーここに入れるんだ、これも入れちゃいなさい、もひとつこれもと柿ピーの小袋をくれた。立ち話の十数分だったが楽しい時間だった。ご主人から「元気をもらいました。疲れている人には話しかけないです」 と言われ嬉しかった。自分も元気をもらえた。元気の交換に感謝! 別れ際、また何処かで会いたいですねと奥さんが手を振ってくれた。感謝!


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