四国歩き遍路 28日目

928   歩数 50,930距離 37.67km 宿泊

土佐清水 鹿島公園にテント泊

昨日頂いたお接待をひとつ書き忘れてました。夕立に合い、ポンチョを着て歩き始めたが、スパッツを忘れている事に気づき、マンション型の別荘ビルの軒先を借りて装着した。 左足をつけている時、突然中年の男性がほぼ無言でシフォンケーキ差し出しお接待してくれた。去る時振り返ってお礼を言うと、奥さんと二人ニッコリ笑って手を振ってくれた。感謝!

今日は昨日道を教えてくれた人が熱心に勧めてくれたクジラ道と言う古道を歩いた。遍路地図には載っていないが次年度の改訂版には載る、昨日入口を草刈りしておいた。レアで面白そうだったのでチャレンジした。出だしは地図にも載っている道だが、足が被 りそうな波打ち際を歩く超危険な道だ。殆どの整備されておらず、打ち寄せた漂着物で埋もれていた。引き返そうと何度も思ったが熱心に勧めてくれた事もあり進んだ。暫く行くと斜め上を向いた矢印が現れた。良かった、これでこの危ない海岸とオサラバだ、でも矢印のある所は背の高い草に覆われ道はない。ああもう駄目だ、やはり整備されてい、戻ろうと振り返った時、「いや待てこの矢印は、この辺りを登れという意味か?」と思い直し、嫌だったが進むとあった。小さな沢が海に流れ込んでおり、その奥に遍路道の標識が見えた。崩れそうな岩に乗り沢渡ると道が開けた。 こんな感じのスタートで、この時点でヤバイ、やめときゃ良かった。 クジラ道はさらにとんでもない遍路道だった。県道とほぼ並行に歩く2kmほどの古道だ。時折県道が見えるし波の音も聞こえて来る。並行に平らに走っていれば、林の中の小道を楽しめるのだが、この道は沢渡りの道だった。しかも沢がこの2km足らずの間に67 箇所もある。つまり登って下って沢を渡る、登って下って沢を渡るを延々と繰り返す。しかも整備されておらず、枯れ枝、落ち葉、倒木、倒竹だらけ、蔦は垂れ下がりシダは道を塞ぐ。ジメジメしていてキノコも沢山生えている。休むところが無い。さらに誰も歩いていないので蜘蛛の巣だらけだった。金剛杖では払いきれないと分かり、笹の枝を折って ワイパーしながら歩いた。だんだん腹が立ってきた頃やっと抜けた。抜けた所で畑作業をしているおばちゃんに挨拶するとびっくりした顔で「ここを歩いてきたんか、酷かったろー、市長が代わってから整備せんようなった」誰も通らないのだこの道は。お墓の間の急な坂 道を下り県道に出ると、逆打ちの為の案内標識出ていた。「この道を行くと登り下りがあり1時間かかります。県道を行くと30分です。」今日はもう遍路道は歩かない、県道一本と決めた。

その甲斐あってか、ちょうどお昼に金剛福寺に着けた。足摺岬を回り込む事が今日の目標だったのでこの先の遍路休息所でテント泊も考えたが、頑張れば土佐清水に夕方までにはつけそうだったので歩いた。酷く疲れた1日だったが、金剛福寺少し手前で軽トラックに乗ったおばちゃんから「まだ冷たいよ、もうすぐだからね」と野菜ジュースの紙パックをお接待してくれた。感謝!



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